TRAVEL〜Itary(2007.8.28〜9.3)〜

flag_Italyflag_Italyflag_Italyflag_Italyflag_Italy
【4日目(2007年8月31日)】
〜スケジュール〜

 午前  

ナポリの港を出発して、フェリーでカプリ島へ
カプリ島到着後、小型船にて青の洞窟へ
青の洞窟退場後、カプリ島市街に戻り、昼食

午後

カプリ島を出発し、再びナポリ港へ
専用バスで移動し、ポンペイ遺跡へ
ポンペイ遺跡観光
再びバス移動し、ローマのホテルで宿泊

  
6時過ぎに起床。
天候は快晴とまでは行きませんが、太陽の出た薄曇り。
なんとか雨だけは避けられました(^。^;)

7時近くに朝食を摂りにレストランへ。
そこで、若い夫婦のお2人と相席になりました。
先日の昼夕食も同じテーブルになって、少し話していたのでもう割りと打ち解けて話してました。
今日の日程にある“青の洞窟”!
やはり南イタリアに来た大きな目的の一つは、皆さんこれだったみたいデス。
お2人もまるっきり同じコトを考えていました。
地球温暖化で海面が上昇しているので、洞窟に入れなくなる前に…。
他のツアーは2〜3回洞窟入場にチャレンジ出来るモノもありマスが、ワタシ達のツアーは1チャンス(>_<;)
今日を逃したら入場するコトは出来ません。
なので、みんな何とか今日だけは天気であって欲しい!!と。
実はそれまでの2日間はバカが付くぐらい快晴だったのデスが、なぜか3日目になって天気予報に曇りマークが見られるようになり、雨かんむりオンナとしては「なぜこのタイミングに…」と自分の運命を呪いましたよ^^;

そんなワケで朝食を済ませ、準備をしに部屋へ。
すると、問題発生デスよ。。。
案の定、鍵が開かない(−_−)
昨晩は偶然ホテルの方が通りがかってくれたので助かりましたが、今度は自分達で何とかするしかありません。
しかし、今日のワタシ達は朝からついてました♪♪
格闘するコト、およそ5分。
奇跡的に鍵が開きました!!
もう二度と開くコトはないと思われマスが^^;苦笑

7時40分頃、ナポリ港に向けて専用バスで出発しました。



【カプリ島・青の洞窟】
ローマ時代から皇帝達を魅了したカプリ島。
この美しい島の名を高めているのは、何と言っても峻険な岩肌の奥に隠された秘密めいた場所、青の洞窟!
洞窟の入り口は高さ約1mで、ここを小舟ですり抜けると中は一面の深い青の世界★★★
幻想的なブルーは、洞窟の狭い入り口と太陽光線が生み出すまさに自然の神秘。
わずかな隙間から差し込む太陽光線が水底のサンゴ礁にあたって屈折し、海面全体を深い青に染めている。
入り口が非常に狭いため、悪天候の日や晴れていても波の高い日は入場出来ない。
2002年のデータでは、入場出来る確率は一年の中で6月が最も高く87%。次が7・8月の73%。

この日のガイドさんは日本語ペラペラのイタリア人の女性。
ナポリ港で合流しました。
チッコイのに超パワフルな方で、話も面白かったデス。
青の洞窟へ行くにはまず、ナポリからカプリ島まで大型船で約40分ほど水路を移動。
カプリ島の港に着いたら、今度は島の洞窟の位置まで中型船に乗換えて約20分移動し、洞窟の手前まで来ると海上で中型船から小舟に更に乗り換えて、やっとのコトで洞窟に入場出来マス。
船酔いの強い方にはキツイ観光デス。
ワタシはそんなに乗り物酔いはしない方デスが、内部環境(特に匂い^^;)が悪かったり、緊張してたり疲れてたりすると起こす可能性があるんデスよねぇ…。
それに船酔いは経験済みでしたし(−−;)
なので、一抹の不安を抱えておりました。
あまり薬に頼るのは好きではないので。

そんなワケでとりあえず大型船に乗るために待機。

napoli-port

これがワタシ達が乗った大型船“PAUL&SHARK”。
港はかなり広く、日本もイタリアもVacation Seasonというコトで人でごった返してました@@@
そんな中キツかったのは、港の匂い(>_<)
船のオイルとかゴムの匂いが立ち込めてるだけでなく、そこら中の現地の方がタバコをプカプカさせていたので、
船に乗る前から半酔いデスよ(−△−|||)完全なる誤算。

乗船する前に、これから青の洞窟を出るまでの説明が行なわれました。
とにかく船から船へ移る時は迅速に。
そして、洞窟に入れるのは波が静まって条件が揃った時なので、洞窟の入り口まで行っても、その条件が揃わなければ海上で何分〜何十分待機する可能性があるコト。
洞窟に入る時は船底に寝るようにして入るので、波をかぶる可能性があるコト。
洞窟に入っている時間は約5分。
洞窟に入ったら、すぐに後ろを見るのではなく、少し時間を置いて振り返ると絶好の風景を見られるとか。
また、洞窟から出る時は小舟の船頭さんにチップの1ユーロを渡す慣例になっているので、今のうちにポケットに
1ユーロを入れておくようにと言われ、洞窟の入場チケットが手渡されました。
ナポリ港での情報では、本日は洞窟の入場を行なっているとのコト。
いよいよワクワクしてきました!!!

そして、大型船に乗船。
中は自由席で、かなり広かったデス。
トモダチもワタシも船酔いが一番気がかりだったので、デッキ部分には敢えて行かず、室内でじっとしてました。
経験上、水面を見てると酔うので目を瞑ってじっと待ちました。

oogata

でも、1ショット。
大型船の窓から見えた島デス。
これはカプリ島ではありません。
こんなカンジで、微妙な曇り空が広がっていました。

ほどなくして、船はカプリ島に到着。
何とか船酔いは免れました^^;ちょっと危なかったデスけど…

capli3

カプリ島は、こんなカンジのまさにリゾートアイランドです。
ここは島の東側に当たるカプリ地区。

capli2 capli1

港には何隻もの船が停泊していて、ワタシ達は右写真の中型船で青の洞窟に向かいました。
その際、別のツアーの日本人グループと同船。
うちの現地ガイドさんともう一組の添乗員さんのカプリ島に関するガイドを聞きながら、クルージング☆
風に当たりながら、広大な海とそこに浮かぶ島々を一望でき、とても気持ち良かったデス(´▽`)

capli4

そして…これが青の洞窟の入り口デス↑
オールを持った人が乗っている船が洞窟専用の小型船。

capli5

こんなカンジで、海上で船から船に乗り移って洞窟に入りマス。
幸い、ワタシ達が行った時は洞窟への出入りが可能となっていて、約5分おきくらいに小型船が次々と入場していました。
ワタシ達も小型船の順番を待って、小型船に乗り移り、洞窟に入るまでに約20分くらいはかかってたんじゃないデスかね?
でも、無事に入場にこぎつけました。
ワタシ達の小型船の船頭さんは、ちょっと長めのキレイなブロンド髪のお兄さん☆
今回の旅で一番の“いけめん”さんでした(笑)
オールで舟を漕ぐ姿はたくましかったデスねぇ〜。
ワタシの中での彼の名前は“フィリッポ”さんデス。←ど〜でもいいって^^;?
洞窟をくぐるには、波が収まるほんの一瞬を狙う必要があり、ワタシ達は小型船の船底にギュウギュウ詰めになって横たわり、その機会を待ちました。
そして、波が収まったほんの一瞬に、入り口から洞窟にかけて張られているロープを使ってグイッと一気に洞窟に入場。

ao4


これが青の洞窟 (内部)デス。
CMとか“世界の絶景”特集番組とかで見たコトあるのではないでしょ〜か?

ao1

もう少しデジカメのモードを上手く切り替えられれば良かったのデスが(−へ−;)
入り口から入ってくる光によって、水面が青く輝いているのがよく分かるかと思いマス。
ホントになんとも幻想的な空間でした。
洞窟に入るとすぐにフィリッポさんが、かの有名な『♪サンタルチア』を歌い出しました☆
そして、何も言わなくてもトモダチと2人の写真を撮ってくれたんデス。
なんて、じぇんとるまん(´▽`)/
って、まぁ観光客慣れしてるんでしょ〜けど。

ao3
ao2

こんなカンジで、ホントに蛍光灯で下から照らしてるんじゃないかと思うくらい幻想的な青の世界
この世界観に浸れるのはほんの5分。
とても短く感じられ、あっという間に出口行きデス(T_T)
左の写真は、出待ちの船船デス。
ワタシ達は入場の時と同様、船底に横たわって機会を待ちました。
どうも出る時は波が荒れ始めたようで、なかなか出られず、15分くらい待ったんじゃないデスかね?
そして、待っている時に事件は起きましたよ…。
何ていうか、ワタシ達の旅に“無事終了”の文字はありませんので^^;
船に乗っている時は波をかぶる可能性があるので、「汚れてもいい服を着て来て下さい」と、添乗員さんに言われていてワタシ達もいちおうそのつもりで準備をしてきました。
しかし、入場の際はほとんど水を浴びるコトなく入れたので、「あぁ、こんなもんなんだ」と油断していました。
それが間違いでした。
退場するために出口付近で待っている際、打ち寄せる波がこれでもか!!というくらい襲い掛かっていて、ワタシ達は髪から衣服まで半分くらいビショビショ‘‘‘‘
横たわって待っていないといけないので、波が襲ってくるタイミングも分からず、ただただ突然襲ってくる波を素直にかぶるしかありませんでした。
そして、「退場の時はみんなこうなんだ↓」と諦めて、波の切れ間を待ちました。。。

…外に出て、ホッとし、我に返りました。
ワタシが進行方向の右側・トモダチが左側に仰向けで乗っていたのデスが、2人ともキレイにそれぞれ左側と右側がずぶ濡れに(´▽`)‘‘‘
しかも出てみると、そんなに濡れてるのはワタシ達だけで、他の方たちはほぼ無傷(?)でした。
周りからは「大丈夫〜?」という目で見られ、ちょっとかわいそうな子になってました(苦笑)
つくづくワタシ達には水難の相が憑いて回っているようデス↓↓↓
洞窟から出ると、フィリッポさんは「ハ〜イ、チップ アリガトォ〜」と片言の日本語で言って、チップを集め始めました。
慣例とは言え、がめついぜフィリッポ(★_★)
でも、言いたいコトをはっきり言うのはイタリアのお国柄デスから、仕方がない♪
実際、1ユーロ以上のサービスもしてもらったし☆
感謝、感謝デスm(^^)m

ワタシ達ともう一組のツアーのメンバーが、無事に青の洞窟鑑賞を終え、中型船に乗り込むと、船はカプリの港に向けて出航しました。
船上では再びもう一組のツアーの添乗員さんがガイドを始めました。
カプリ島にはの洞窟以外に、“”“”“”の洞窟があるとか。
そして、日本人には“青”が人気というか、青しか知られていませんが、すでに“青”の世界を堪能し尽している欧米人は、“赤”“白”“緑”を観るのが目的で訪れる方が多いそうデス。
そこで急遽、オプショナルツアーとして“赤”“白”“緑”を観に行くコトになり、ワタシ達も参加しました☆
中型船による、カプリ島外周ツアーです♪


【カプリ島】
ナポリの南およそ27kmに浮かぶカプリ島は、アウグストゥス帝などが
別荘を築いた歴史ある保養地。
澄んだ海に迫り出す絶壁,沿岸に点在する洞窟。
ローマ皇帝達を魅了した景勝は今も変わらない。
東はリゾートの中心カプリ地区,西はアナカプリ地区が広がる。

カプリ島は世界のリゾート地というだけあって、著名人の別荘が数多く点在。俳優・建築家…etc
それに、岸壁が多く見られ、象の形をした部分などいろんなモノに見立てられているモノもありマス。
更に天気が良いと、キレイにナポリ湾を一望でき、ソレントを観るコトが出来マス。

so1

ワタシ達がこのオプショナルツアーに参加した頃にはかなり曇ってしまい、ソレントはこんなカンジで薄っすら見える程度でした(−_−)

オプショナルツアーは、うちの現地ガイドさんがガイドして下さいました。
イタリアの女性は、夏は小麦色になるくらい肌を焼くコトがステータスなんだそうデス。
日本人は美白・美白と大騒ぎデスが、イタリア人は日焼けしていないと「えぇ〜、何でそんな白いのぉ〜」とバカにされてしまうそうデス。
なので、このvacation seasonに多いに日焼けをするんだとか。
やっぱ現地のイタリアの方は、かなりの美人揃い!そして、確かに黒かった!
でも、美とファッションの国・イタリアのイメージからすると、白肌ってカンジがするのは日本人の発想なんでしょ〜ね。
とまぁ、余談デスが。

midori1 midori2

カプリ島には、こんな風に洞窟がいくつも在り、
青の洞窟じゃなくても、海水が鮮やかなgreenに染め上がっている部分がありマス。
これが緑の洞窟(海水)

shiro1 shiro2

そして、“緑”から少し離れた所に白の洞窟(岸壁)がありマス。
石灰岩で出来ているようデスが、鍾乳洞のようになっていて、小さな人(マリア様)がこちらを見下ろしているように見える部分がありマス。

capli6 capli7

そして、こんなちょっとした岩陰にも鮮やかなgreenは存在しマス。
これはホントに洞窟でなく、海に浮かぶ岩の陰にこのように幻想的な海水部分が存在するんデス。
不思議デスねぇ…キレイですねぇ(´¬`)

aka1

これが赤の洞窟デス。これのどこが赤!?と思われると思いマスが。

aka2 aka3

こんなカンジで、洞窟内部の岩壁の海水に浸かっている部分に、赤い苔が生えてるんデス。
赤の洞窟苔の色なんデスね。

capli8 capli9

また、左写真のような洞窟というか穴も所々開いていて、時々右写真のように水というか温泉(?)を噴きマス。

capli10

これは“Love Arch”と呼ばれているそうで、この下を好きな人とくぐると良いとか。
いかにも女子がスキそうなネタですよね(´ー`)
まぁ残念ながら、今回は婚約者のいる女トモダチとくぐるコトに^^;

capli12 capli11

南海岸に在るこの3つの岩。
海外のカプリ通にとっては、青の洞窟より有名らしいデス。
何故かはちょっと忘れてしまいましたが^^;
補足:真ん中の2つは同じ岩デス。
この辺りまで来ると少し波が高くなりました。
だいたいのスポットも案内されたので、ここら辺でオプショナルツアー終了。
しかし、依然として曇り空が広がっていたため衣服はほとんど乾かず(−_−)
しかも、ちょっと小雨がパラついたりしてきました。

しかし、島の天気は変わりやすく、カプリ港に近づいた頃には薄っすら晴れ間が見られました。
とても満足のオプションでした☆

ほどなくして、無事にカプリ港に到着。
ここで、もう一組のツアーの方々とはお別れ。
そして、カプリ島の中心街の観光へ。
カプリ地区の中心街は高台にあり、そこまではケーブルカーで昇りました。

capli13 capli17

高台からの眺めはこんなカンジ。
島の方から眺めるとやはり広大に見えマスね。
そして、豊富な緑の中で、山の斜面に沿って建物が密集していて、かなり道幅が狭くなっていマス。

capli14

ここで現地ガイドさんからの情報。
ワタシ達がカプリ港に戻る頃、次々と船が港に戻ってきていました。
つまり、ワタシ達が青の洞窟に入場してから約30〜40分くらいデスかね?
その間に本日の青の洞窟への入場は出来なくなってしまったというコトだそうデス。
いやぁ…運が良かった(T▽T)
ギリギリでした。

capli15

ここがウンベルト1世広場。
時計塔を中心に様々な店が並んでいて、高級ブティックやカフェ,土産物屋などがありマス。
カプリ地区のまさに中心街。

この広場から少し外れた、歩いて15分ほどのところに本日の昼食のレストランがあり、歩いて向かいました。
市街地ではありマスが、道幅はホント狭く、車は1台しか通れません。
そして、両脇にはカプリ島の名物であるレモンやオレンジをモチーフとした飾り物,食品などが売られていました。
そして、ワタシ達が途中案内されたのは、カプリ島名物・リモンチェッロのお店。
リモンチェッロはレモンのお酒で、かなりアルコール度数は高いデス。
店内で試飲させて頂いたのデスが、ワタシが酒に弱いコトもありむせてしまいました。
といっても、日本酒でむせたコトはありませんので、それ以上だと予想されマス。
でもレモンの味が濃縮された、スッキリとしたお酒デス。
現地の方はそのまま飲んだり、アイスクリームやシャーベットにかけて食べたりもするそうデス。
それからオレンジを使ったお酒もありマス。
ワタシはリモンチェッロの小さめのビンと、ミルクの入ったリモンチェッロを購入。
更に店内にはレモンとオレンジを使ったお菓子も売られていました。
試食させて頂いたチョコレートは、レモンとオレンジの皮にチョコレートが絡めてあって、爽やかな口当たりのチョコでした。こちらも購入。

capli16

一通り買い物をすると、レストランへ。
レストランはレモン園の中にありました。
周囲は一面、レモンの樹。
そこでレモンのジュースを注文しました。
かなり酸味が効いていましたが、サッパリしていて美味しかったデス☆
でも、飲み物に砂糖を入れない主義のワタシですが、このジュースだけは砂糖ナシでは飲めませんでした^^;
本日のお昼は、第一のお皿がボンゴレパスタ、第二のお皿が烏賊とじゃがいものトマト煮込みでした。
ボンゴレはシーフードが柔らかくてトマトとよく合い、美味しかったデス。
しかし…第二のお皿は、烏賊の風味が強く、トマト味が薄くてじゃがいもの味がまんまするくらいだったので、
何だか、和食の烏賊とじゃがいもの煮物を食べているようでした↓↓
他のみんなも揃って苦笑。。。
しかも微妙に量がある^^;

昼食を済ませると、カプリ港までは専用のバンで向かいました。
カプリ港に着いてから、付近のお店でポストカードなどを購入。
そして、定刻になると再び大型船に乗り、カプリ島を後にしました。
帰りはデッキ席に座り、海風に当たりながら青の洞窟の写真を何度も見直しました☆
いやぁ…ホントに感動でした!!
出航してから、小雨がパラついてきましたがナポリ港に近づくにつれて晴れてきました@@@

ナポリ港に無事到着すると、船旅は終了。
次に再び専用バスに乗車して、かの有名な遺跡・ポンペイへ。
現地ガイドさんはずっと同じ方でした。



【ポンペイ遺跡】 世界遺産
紀元前79年、ヴェスヴィオ火山の大噴火により埋没した町・ポンペイ。
紀元前80年から、ローマの支配下で別荘地・商業都市として栄えた。
噴火直前の人口は1〜2万人。
約2千人もの方々が噴火の犠牲になった。
18世紀半ばからの発掘調査で当時の姿が甦りつつある。
住宅や商店街など当時の生活が窺えて、とても興味深い。

po13

ポンペイ遺跡に到着すると、微妙に雨がパラついたせいか、日が出て蒸し暑くなってきました。
これから、約2時間くらいポンペイの街中を歩いて見物デス。
遺跡はあまり興味を持っていたわけではないのデスが、
実際にホンモノを目にすると少しワクワクしマス。
ポンペイ遺跡は18世紀半ばから発掘が始まりましたが、未だにその作業は終わっておらず、現在発掘されているのは、本来のポンペイの姿の1/3程度とか。
ブルーシートが掛けられた、生々しい発掘現場がありました。
あ、入場券を渡されると、無料で遺跡内の地図がもらえマス☆
現物に興味がお有りの方は声を掛けて下さい。

古代ローマの技術力は「スゴイ」の一言に尽きるモノで、日本がだいたい弥生時代(卑弥呼の時代?)の時、すでに現代の礎とも言うべき技術が生み出されていたそうデス。
(歴史には疎いので、間違いがあるかと思いマスがご容赦を…)

po1 po2

まずワタシ達が案内されたのは、スタビアーネ浴場。
いわゆる昔の“ジム”みたいなものでしょかね。
真ん中の広場(左)が運動場。
それを取り囲むように屋根付きの通路(右)があり、牢屋のような扉がいくつかありマスが、これは男湯・女湯,更衣室などの設備だったそうデス。
コロッセオで剣闘士が人や猛獣と決闘をしていたように、ポンペイでもすでにアスリートを育てていたのでしょ〜か。

po3 po4

次に案内されたのは、大劇場。
上手く撮れなかったのでちょっと想像しにくいかと思いマスが、左が舞台右が観客席で、全体が半月形になるように客席は曲線を描いていマス。
とにかく大きい!テアトルタイムズスクエア並か、それ以上の大きさ☆


po5 po8

通りに出ると、これまたビックリ☆
左の写真。
人が歩っているトコが歩道。
真ん中は馬車が通る車道になっていて、車道の途中に置いてある石は横断歩道(左の写真・左側中央)。
馬車が通れるように石と石の間がちゃんと開いていマス。
そして、水道と下水道の設備が整えられていて、鉛の管が今で言う側溝部分に這わせてありマス。
右の写真は井戸。
蛇口(?)部分は、おそらく当時貴重だった牛の形をしていマス。
今でこそ普通のコトのように思えマスが、これが日本の弥生時代には実現されていたというのデスからスゴイですよねぇ。

po12 po11

これは中央浴場。
湯船(左)はもちろん、サウナ(右)まであったそうデス。

ちょうど同じところに、女性の形をした石像がショーケースに入って展示されていました。
実はそれはポンペイの街の住人で、火山の噴火により逃げ遅れ、火山灰に生き埋めにされた方たちだそうデス。
発掘作業を進めるうちに、火山灰の層に空洞があるのを発見し、そこに石膏を流し込んだら人型が出て来たんだそうデス。
かなり生々しくて、噴火の惨劇の恐ろしさが伝わってきマス。
熱くて、怖くて、何かにすがりつきたいというような姿をしていて、とても悲しい気持ちになりました。

po6 po7 po10

その他にもいろいろ驚かされるモノがズラリ。
左は今で言うバール。
中央はパン屋の跡で、立派な窯と大きな石臼がありました。
右は売春宿(ルパナーレ)の一室で、トイレ並みに狭い部屋にベッドがありました。

po16 po9

それから、少しリッチ〜な人の邸宅。
自宅内に壁画があったり、ちょっと分かりづらいデスが、明り取りのために吹き抜けになっている部屋があったりしマス(左)。
右は水道設備。自宅内にこれがあるのはリッチな証拠。

po15

そうそう。
言い忘れましたが、遺跡の区域内には数え切れないほどのワンコがいマス。
飼い犬もいるようデスが、ほとんどが野良犬?
暑さをしのぐために、日陰になる建物の中にいて、こんな風に寝てマス。
時々水を求めて出歩ってるヤツもいマスが、観光客が近づいても全然動じません^^;

po14

そして、これが公共広場(フォロ)。
当時の政治経済・宗教の中心地だったそうデス。
周りには神殿も見られマス。
雲に隠れて奥にそびえ立っているのがヴェスヴィオ火山。
こんなにも近いトコに山と街が位置していたのデス。

と、こんなカンジで、ポンペイ遺跡の観光は終了。
昔、教科書に載っていたようなコトが、実際に目や耳や手で触れて経験でき、とても勉強になりましたm(__)m


遺跡を出てすぐの所に、カメオの工房がありました。
少しだけカメオの製造過程を見物。
一つ一つ手作業で作成しているそうで、とても綺麗でした☆
そして、ここで、今日一日案内をして下さった現地ガイドさんとはお別れ。
どうも彼氏さんらしき人が遺跡内にいたようデスが(^o^)
やっぱイタリア♪情熱的デスね。
その後、ほんの少しだけ設けられた自由時間で、駐車場に出ている露店を回りました。
例によってポストカードなどを購入。
ここでこの旅始まって以来、初めてチャラ男のイタリア人(2人組)に出会いました(^〜^;)
「シェイシェイ?アリガトウ?カムサハムニダ?」
と、ワタシ達がアジアの中のドコ人なのかを探り、「アリガトウ」と答えるとちょびっと片言の日本語を使い始めました。
やたら、お世辞言ってましたね^^;
まぁ、あやしいヤツらっちゃあ、あやしいヤツらでしたが、陽気なカンジの店員でした。


時間になると、今日の宿へと向かいました。
ローマの1日目に泊まったホテルと同じデス。
check inを済ませると、夕食はホテルのレストランへ。
その時、今日蚊に刺されたというコトに気づきました^^;2,3ヶ所。
まったく蜂といい、蚊といい、なしてワタシなの( ̄△ ̄|||)
レストランでは、職場の同僚同士と思われる女性組と相席に。
明日は午後に、ローマで自由時間があるのデスが、その時どこ行くんデスかぁ?、などいろいろ話しました。
そして、食事が運ばれてきました。
第一のお皿はトマトソースのパスタ。
第二のお皿はハンバーグ(つなぎ無しのビーフ100%ってカンジ)。
美味しかったのデスが、ちょっとお肉は硬かったか??

食事を済ませると、添乗員さんにある決意を伝えに行きました。
「明日、ヴァチカン美術館に行きマス」と。
イタリアには2大美術館と言われる“ヴァチカン博物館(ヴァチカン市国)”と“ウッフィッツィ美術館(フィレンツェ)”がありマス。
冒頭でも書きましたが、ワタシ達はイタリアに行くと決めた時から美術館には行きたくて、ヴァチカン市国には行く予定があったので、5日目の自由行動の時にヴァチカン博物館に行こうと言っていたんデス。
しかし、日本で調べた結果では、5日目はちょうど入館の最終時間が12:30。
しかも5日目は、午前中〜お昼過ぎまではツアーで予定が組まれていて、だいたい14時頃から自由時間になる予定とのコトで、どう頑張っても間に合わないと言われてしまい、あきらめていたのデス↓
でも、そんな経緯を2日目のお昼の時に添乗員さんに話したら、「午前中からツアーを離脱して行ってみては?」と勧めて下さり、その返事を4日目の夜までにして下さいと言われていたのデス。
夕食の際、相席した女性組も「行きたい」ようなコトは言っていて、ついに決心し、その意志を伝えました。


部屋は1日目と違っていて、ドライヤーは相変わらずの掃除機タイプでしたが、シャワールームとかは使いやすかったデス。
明日の自由行動に向けて計画を立てて、早々に休みました。

【1日目(2007年8月28日)】
【2日目(2007年8月29日)】
【3日目(2007年8月30日)】
【4日目(2007年8月31日)】 
【5日目(2007年9月1日)】
【6・7日目(2007年9月2・3日)】


flag_Italyflag_Italyflag_Italyflag_Italyflag_Italy

<< 前のページに戻る